さあベトナム!生活前に忘れてはならない社会保険と税

いよいよベトナムの求人を紹介してもらい企業への入社が決まったとしてもまだやるべきことはあります。

ベトナムには、日本のような健康保険制度があります。そして、6歳以下の子供なら診療費が無料になるなど充実していますが、ベトナムで暮らす日本人全員がこの制度を受けられるというわけではないので気を付けましょう。社会保険の恩恵を受けられるのは、ベトナムに戸籍と住民票がある人なので、日本からの駐在員などは残念ですが受けることはできません。駐在員の場合、日本の年金制度に引き続き加入することができ、現地でかかる医療費などは全額自己負担となっています。もしも万が一の病気や怪我が心配な場合には、ベトナムでも利用できる医療保険など民間のサービスを利用すると良いでしょう。ちなみにベトナムでの社会保険は、制度としては充実していて都市部ではほとんどの人が加入していますが、地方へ行くと加入していない人もたくさんいるようです。

ベトナムの健康保険は、ベトナムに戸籍と住民票を持つ人が対象となっているので、ベトナムで働く日本人でも誰でも加入できるというわけではありません。そのため、期間限定でベトナムで生活する人は、医療保険に加入したほうが安心ですね。現地企業で働けば、職場を通して社会保険に加入できる選択肢もありますが、そうしたオプションがない場合には、物価が安いベトナムと言っても全額自己負担で医療費を支払うとかなり高額になってしまう場合もあるので注意しましょう。

ベトナムの現地企業に雇用されていて、現地で税金を納めていたり社会保険に加入している場合には、日本には税金を納めたり年金を納付する必要はありません。これは、二つの国に同時に税金を納めなくて良いという協定が日本とベトナム間で取り決められているためです。日本から駐在でベトナムにくる場合には、日本企業の社員として日本へ税金を納めているので、ベトナムでは納税義務がなくなります。この場合、年金は日本への納付を継続することになります。もしもベトナムで生活する期間、海外転出届を提出して日本の年金を納付しないという選択をした場合には、帰国してから過去にさかのぼって納付することも可能です。

ベトナムに日本企業の駐在員として渡航する場合には、ベトナムへ所得税を納める必要はありません。しかし、ベトナムでビジネスを始めたり現地企業に勤務する場合には、所得の金額に応じて所得税を支払うことになります。ここで気を付けたいのは、ベトナムで働いて生活していて、日本に税金を納めていない場合です。ベトナムは日本よりも物価が安いため、所得の金額も日本人の感覚からすると低めになります。そんな環境の中で日本的金銭感覚で所得を受け取っている人の場合には、ベトナムでは最高税率35%が課せられることもあるので気を付けましょう。ちなみに、税率35%のラインは4000ドル以上の所得(2015年11月現在で日本円にして48万円程度)となっています。